三郷市のリサイクル、産業廃棄物収集・運搬・処理は栄鉄鋼商事株式会社へお任せください。

リサイクルのためのハブステーション三郷エコロジー

自然の力を活かすのがまず第一

エネルギーについてはまず、無駄なく心地よい環境をどうしたら創れるか、現場を見ながら考えた。

産業廃棄物中間処理施設「三郷エコロジー」は、首都高速道路と東京外環自動車道(外環道)、そして常磐自動車道が交差する巨大な三郷インターチェンジに面している。昼夜を問わず、車が走行する音が聞こえてくる環境ではあるが、その反面、空が大きく開けているという特徴がある。

まずは、日照を良くし、太陽の光と熱で、作業や事務がしやすい就業環境を生み出そうと考えた。
このため、三郷インターチェンジに向いた南側においてはガラス面を大きく取り、陽が直接施設内に入り込むようにした。
また夏場の暑さに対しては、簾の設置で対応を図っている。簾は水郷・三郷の伝統的な工芸産物であるが、この取付けおよび上げ下げを容易に出来るようにすることで、作業員が日射を調整できるよう設計した。

続いては風だ。
地域気象観測所によると、三郷は平均風速が1.5m/秒とかなり緩やかな地域である。とはいえ、たとえ微風であったとしても、夏場には心地よい涼気をもたらしてくれるものだ。三郷では夏、東北東から東よりの風が吹く。窓の向き、位置については、風向をもとに配置計画を行った。

太陽光発電、風力発電も採用しているが、これはあくまでも補助的なものである。まずは自然の持つ力を活かすことで、電力消費自体を低減することを重視したのである。
施設内の照明計画にも配慮し、省電力型の照明を使うとともに、不要な点灯を防ぎ、きめ細かく消灯可能にするため、スイッチ系統を複数化するなど、小さなところからのエネルギー削減にも取り組んでいる。また、消費電力が小さく耐久力が高いLEDについては、部分的な採用に留まっているが、今後低コスト化が進む中で、より積極的に導入を図りたいと考えている。

水については、雨水を積極的に活用することとした。敷地面積の10%以上を占める植栽への散水については、雨水升、ビオトープ池に貯留した雨水を使用することにし、水道水は極力使わないこととした。雨水升の水は、洗車にも活用する予定である。